転がる、詩 レポート

 

 

2019年8月2日、3日。

私は都会の喧騒を離れて、宮城県石巻市にいました。

 

目的は

アート、 食 、音楽の総合祭

 

「  Reborn-Art Festival 2019  」

 

 

開催2回目を迎えた2019年、

ついに8/2が祭りのはじまりであり

オープニングイベント「転がる、詩

に参加すべく石巻にいたのです。

 

 

会場は石巻市総合体育館。

会場内は正直蒸し風呂状態…

相棒の手持ち扇風機を片手にスタートを待つ!

 

 

オープニングの前説は小林武史さん直々に。

 

転がる、詩。

盛り上がる曲は盛り上がってもらって、

そうでない、音楽ならではのアートも

今日は楽しんで。

といった前説からスタート。

 

 

 

まず青葉市子さん。

 

鹿の角のような被り物をして登場。

なにやら不思議なにおいがする(笑)

 

 

 

けれど歌い出すと、透明感のある歌声で曲の雰囲気も含め青葉さんは鹿の角をつけた妖精。。みたいな印象。

 

転がる、詩では後ろに歌詞が映るのだけれどこの歌良いな、と思って終演後検索した曲が

 

うたのけはい

 

夢は透明な ためいきに溶けて
雑踏の中で ひときわ輝く
てさぐり かきわける
うたのけはいを たよりに

 

 

オシャレな歌詞だなあと思いながら聞いて青葉さんの綺麗で少しあどけない歌声とサビになるとちょっと軽快なリズムになるの。。いい歌でした(^-^)

 

(これ以外はどの曲かわからず…(涙)セトリだれかおしえてー!!)

 

 

Salyu

セットリスト

 

回復する傷

悲しみを超えていく色

HALFWAY

VALON

Light house

 

私好みのセットリスト。

久々のSalyuの生歌で、大好きなHALFWAYも聞けるなんて。映画のハルフウェイを思い出しながら…懐かしさと切なさで泣きそうになった😂

 

あなたの夢も あなたの声も
あなたのしぐさも 覚えてる
ずっとずっと…。でもね
あなたの心のドアの鍵を持てたら
もし持ってたなら 今でもふたりは…。

なんてね、ごめんね。

 

2017年のリボンアートフェスのときは約50日間石巻にいたそうで、離れるときは寂しい気持ちになった。また石巻に帰ってこれてうれしい。なんて話をしてた。

 

 

 

そして宮本浩次!!

 

セトリ

孤独な旅人

風に吹かれて

普通の日々

翳りゆく部屋

冬の花

昇る太陽

あなたのやさしさを何にたとえよう

今宵の月のように

悲しみの果て

 

 

ぬるい体育館の温度が上昇。熱い熱いステージだった。振り返ると、わたし、このステージのためにきたんだっけ?と思うくらい1番楽しく盛り上がった時間だったなあ。

 

 

生命!!を感じる9曲だったけど、

聞きながら思ったのは

曲のあちこちに"旅"がでてくるなぁと。

 

 

旅に出ようぜ
夏のある日 旅立って行くだろう
風にまかせて 孤独な旅に出よう

 

さよならさ 今日の日よ
昨日までの優しさよ
手を振って旅立とうぜ
いつもの風に吹かれて

 

本当の姿を 見つける旅へ行こう

 

 

他の曲も、ここじゃないどこかへ行こうっていうのが伝わってきて。

 

 

力強い歌声と、バックに映る歌詞が頭にスーッと入るから、 大人になってこんなんでいいのかな、なんて思うこともあるけど、頑張ろう!!と勇気がもらえるステージだったなあ。

 

 

 

 

櫻井和寿 

 

セットリスト

くるみ

Sign

ラララ

ロードムービー 

CANDY

花の匂い

Tomorrow never knows

HERO

 

 

櫻井和寿でーす!!」という新鮮な自己紹介からのスタート。

 

 

コバタケ(尊敬と愛を込めてここからはコバタケと呼びます)が弾くくるみの前奏。

あーもうこの先この人の弾くミスターチルドレンの曲は聞かないかもしれない。

 

それでいいと思っていたのに、どこか切なさを感じながらくるみを聞く。

 

のちにWOWOWで放送されると思うのでぜひ聞いてほしい。

「どんなことが起こるんだろう」←ココ!

ココの歌い方がつぼだった…(笑)

あと「引き返しちゃいけないよな

って歌ってた。初日は噛んだのかなって思ったけどちがうっぽい。

 

よね、よりよな、の方が

意志が強いように受け取れる。。気がする

 

 

そのままSign

 

 

MC(初日、2日目混ぜこぜ)

 

どうもありがとう!櫻井和寿です!

 

転がる、詩は転がる石、からきていて…ローリングストーンのもろパクリです。(笑)

 

転がる石には苔が生えないっていうアメリカのことわざのもろパクリなんですけど、今回のコンセプトを小林さんから聞いた時、派手な照明やステージではなくて、言葉や歌詞を大事にするイベントにしたいと聞き小林さんと話し合って何曲も用意してきました。

 

 

曲の中には僕が病気になった時に書いた曲や、父親が亡くなるときに書いた曲もあって。そう意味があって書いた曲も、またこうして時を経て違う聞き方ができるんじゃないかと思ってます。

 

でも、歌詞ばかりを大事にしているかというと、そういうわけでもなくて、時に言葉は伝えたいことを狭めてしまうことがある。

 

アーアーアアアアアー(北の国からを歌い出す。しかも初日はなかなか長いっ!)

あれ、歌詞がない方がいいんじゃん?!って曲もある(笑)

次の曲はたくさん歌詞もあるんだけど、サビの一番大事なところがラララになっている曲です。これはみなさんにラララを歌ってもらうことを想定して、選曲してます!

 みなさんにとってのラララがなんちゃら(ここが思い出せない気になる)

 

ラララ

 

ロードムービー 

 

この曲のイントロは私が一二を争うほど好きなイントロだ。ついつい鼻歌を歌ってしまう、リズムをとってしまうそんなイントロから始まる曲。飽きるほど聞いたイントロなのに、コバタケの弾く前奏から、私はロードムービーを連想することが出来なかった。(ただの耳バカ

 

ドームツアーで花形のポジションであった曲。桜井さんが特にお気に入りと話した曲。でもあのロードムービー ではない。。これは櫻井和寿小林武史ロードムービー 。(あれよくわかんない方向に話が進んでないか

 

つまり、これは櫻井和寿小林武史による、ミスターチルドレンのカバーなのでは…。

そう考えるとしっくりくるかも。

 

 

いつもよりスローペースで始まったロードムービー

くるみもだけど、この曲って、未来へ向かっていく曲だよね。宮本さんとはまたちがうんだけどさ。いつもよりスローペースなロードムービーは、ゆっくりでもいいから前を向いていこうって伝えてる気がした。もう一つ次の未来へ石巻で聴くとまた違って聴こえんなぁ。。

 

 

CANDY

花の匂い

初日のみ、お父様に触れるMCがあって、そのときに花の匂いの事だなぁ…って思ってて。メッセージ性の強い歌だし、心がいっぱいになった。

 

tomorrow never knows

HERO

 

 

どの曲も、いつもよりゆっくりに感じた。あと、歌詞を丁寧に丁寧に歌ってて。すごく聞き取りやすかった。

 

初日を迎えるまでは、BankBandの曲をやるかなって思ってたんんだけど、蓋開けてみたら全曲ミスチル

ええ???と最初は思ったけど…とても良かった。このセットリストで。

 

そしてこれは、挑発なんじゃないかと(笑)

 

 

小林武史はほんとに天才だね。

もともと天才なんだろうが、きっとずっとミスターチルドレンと共にしていたらバカなわたしは気づかなかったかもしれないな。

 

俺はこの曲をこう聞かせるよ。自信ゆえのセットリスト。そんな気がした。

 

 

知らんけど。

 

 

 

 

アンコール

 

櫻井和寿  Salyu

Message

to U

 

 

わたしにとってつま恋は大好きで特別な場所で、昨年のつま恋でのap bank fes がうれしくてうれしくて、同じようにつま恋が大好きで特別な人も多いと思う。

 

でも、メッセージを歌う前「やっと石巻でこの歌を披露できる。去年のap中も片隅に石巻があって」、と小林武史さんのMCをきいていたらメッセージの聞き方も、to Uの歌詞も、なんだか違うように聞こえた。

 

誰かの特別で大好きな街が、また私の特別で大好きな街になった。

 

また必ずこの街の牡蠣を食べに来よう!

そう心に誓って、騒がしい日常に…

 

帰るところで地震が起きた。このイベントの帰りに、東日本大震災の余震。復興が少しずつ進もうとも、まだまだ終わっていないんだな。いつ自分の身に降りかかるかわからないのに、やっぱりどこかで遠くに感じてたんだなと気付いた。

 

やっと乗れた新幹線、混んだ車内でap bank fes'12のときジェイソンムラーズさんが話したMCを思い出した。

 

「あなたがどこにいても、そこがあなたの家です。想像してみて、今にも墜落しそうな飛行機に乗っているところを。あなたはどこでもいいから、安全に着陸したいと願うでしょう。そのことが証明しています。つまり、どこにいてもホームなのだということを。それが、この世界を大切にしなければならない理由です。」

 

私は大切にできているのかなぁ。復興ってどこまで復興できるのだろう。流された家やぼこぼこになった道路、そのすべてが直っても人の心を同じスピードで癒すことはできない。どこまでが本当の復興なんだろう。でもこうして石巻の人たちが私たちを受け入れてくれている。私たちに癒すことはできなくても、この街を訪れ、触れ合うことが”復興”に少しでも繋がるのならばいいなと願います。

 

 

おわり。

(アートも回ったよ!よかったよ!)